「仕事」カテゴリーアーカイブ

大村市立大村中学校20230928

長崎県大村市は,長崎空港を抱える市。この市の大村中学校で,文科省リーディングDX事業に関わる授業公開があるということで,そこで講演をすることになった。

長崎から大阪教育大学に異動して9年目,まさか呼ばれることになるとはと正直驚いた。長崎大学に着任したとき,教育実践総合センターという教育実習を扱うところに所属した。その際,附属校との共同研究で,当時附属中の実習担当としてお世話になったのが大村中の現校長の田中先生であった。その後も,教職大学院の同僚としてもご一緒する時期もあった。そんなつながりから訪問をした今回の研究会であった。

理科の公開授業が1本あり,それに合わせて授業について議論がなされた。いわゆる個別最適な学びを意識し,クラウド環境を活用しようとする,リーディングDXで目指されている授業だったように思う。授業構想シート(大村中学校の研究のページ)なるものを用意し,先生方がそれに沿った授業づくりを行っているということであった。それについて倉田先生@長崎大学が講評され,そのあとに私の講演があった。

ICTの活用というよりは,教育方法の観点からお話する時間が多くなったが,それで良かったかな…と思いつつ90分とたっぷり話した。2月にも第2弾の公開研究会が催されることになっている。

研究会に参加された人の中には,私の授業を履修していた方や,お知り合いの方などが数名おられ,懐かしい再開を果たした。中でも,長崎時代の終盤に附属学校を通してお世話になった教育庁の鶴田先生とも久しぶりにお会いすることができた。現在では,長崎県の教育の情報化を担っておられる。

昔のつながりを懐かしく思いつつ,現在の長崎での取り組みに少し貢献でき,嬉しく思った1日であった。

<現職教員向け>大阪教育大学連合教職大学院履修証明プログラムのご案内

大阪教育大学連合教職大学院では,現職教員の方々などを対象とした履修証明プログラム獲得のための講義を実施しております。8つあるプログラムのうち,私は「メディア・情報リテラシープログラム」を担当しております。第1次申込締切は,2月19日です。詳しくはこちらを御覧ください。

簡単に言いますと,大学院の授業を3科目履修し,すべての単位を取得すると,履修証明プログラムというのが与えられます。一気に取らなくても1科目からでも構いません。
いくつかプログラムがありますが,私は「メディア・情報リテラシープログラム」というのを担当しており,3つの講義科目を担当しております。

大阪市学校教育ICT推進リーダーの方で,大学の科目等履修をされた方は,3科目のうち「授業におけるICT活用の理論と実際」をすでに履修したことになっていると思います。なお,こうした形で単位を履修しておけば,将来教職大学院に入学した場合,履修単位が免除され,(ちょっとですが)楽に修了できます。(実は,推進リーダー卒大学院生が少しずつ増えてきているところです)


多くの人に受けてもらえるようにするため,3科目のうち先のものを除く2科目(メディア・情報リテラシーの実践的展開,メディア・情報教育の企画運営)については,完全にオンラインとして進める予定ですので,自宅から参加することもできます。

大学院とまではいかないまでも,もう少し学びたい方にはおすすめできますし,意欲ある現職教員大学院生と情報交換することもできます。周りの方も含めまして,ぜひ受講をご検討ください。どうぞよろしくお願いいたします。

学習評価を進めるには

最近学校現場ではGIGAスクール構想の議論が盛り上がっているようであるが,新学習指導要領への移行に伴い,学習評価に関するニーズが高まってきている感覚がある。

小学校から高等学校まで,順次実施されていくので,評価に関しても,小学校から順次,考えないといけないことの一つとして話題に登ってきているような気がする。たまに,研修等で話すことを依頼されたりもする。

調べてみると,国立教育政策研究所で公開されている資料はかなり丁寧にまとめられているように思う。なのであるが,これを読みこなすためには,かなり時間がかかりそうである。

あるべき姿を示したその次には,それをどう自らの授業や学校に組み込んでいくかについても示されると良いなと思った。実際には説明されているのだが,もっと簡便な方策を考えないとなかなか浸透しないのではないかと思う。

YAMAHA YVC-1000

YAMAHA YVC-1000のスピーカーとマイクを試してみた。マイクはひとつでも教室のほぼどこからでも地声で入ることに衝撃を受けた。YVC-200もかなりのスグレモノだが,段違いである(確かに値段も違うし)。

写真は地味ではあるが,スピーカーにマイク2台を教室の奥の方へつなげたところ。YVC-200ではハンドマイクで話さないと拾ってくれないが,これは普通に話していても大丈夫であった。

遠隔授業,遠隔会議も新時代へ突入した感がある。

オンライン授業研究会,成立するか?

現在,大阪府には緊急事態宣言が出ており,個人としては各所への訪問は,訪問しないことも含め慎重に検討をしている。

この中で,大阪市立天王寺小学校(次年度JAET全国大会公開校)についても,訪問予定ではあったが,遠隔参加の可能性をお願いした。そして,遠隔参加をすることになった。校内授業研究会は中止にすることなく,実施するという。自分の中でなんとなくのイメージだったのだが私だけテレビ会議を通して見るものだと勝手に考えていたのだが,撮影者以外の先生方についても他の教室などから参加をするということであった。確かに,今の状況を考えるとそれが良いと思う。

本校にとっては初めての取り組み,かなり難しいだろうなあと思って臨んだ会であったが,1台のカメラを後ろからほぼ固定,もう1台は指導者ではない先生がカメラを持ちながら児童のノート等を映し出してくださっていた。グループによる対話場面はあまりなかった授業であったが,そのあたりが今後どうなるか,というところだろうか。どう組まれていたかまではわからなかったが,少なくとも担任の先生の音声はクリアに聞こえていた。発表者の児童の発言もよくわかった。

大阪市ではTeamsの活用が進められているのでそれを活用しての会となった。複数の映像で画面が分割されるので,ZOOMよりも見やすいのではないかと思った。

授業後の振り返りも複数箇所をつないで。先生方も積極的に発言されており,よいスタートになった。

後ろから前へ向けての固定が1台,横から先生や子どもたちの一部が見える形での固定が1台,ハンディカメラで個人やグループを追うのが1,2台が良いのではないかと思ったが・・・。実際によく行われているところではどのような感じなのだろうか?

こうした取り組みも今後全てではないかもしれないけれど,新しい形となるかもしれない。