「仕事」カテゴリーアーカイブ

担当授業を振り返って(1)

少し前,大学のFDの一環として,公開授業参観週間のようなものが設定されていた。授業を見たり,自身の授業を他の方が参観してくださったりした。そういう経験をしながら,「もう随分と大学で長らく授業を担当してきたよなあ・・・」と思い,過去を振り返ってみることにした。

非常勤講師等の時代を含めると,あと少しすると20年の経験となることにまず驚いた。そして,様々な担当科目を担当してきたことも改めて認識した。

今回はその第1期だけ。スタートは非常勤講師としての担当であった。いくつかの大学で,主としてソフトウェアの操作に関する実習を担当させてもらった。この第1期は長崎大学へ就職すると同時に終了した。

第1期に担当した科目名だけ列挙するとこのようになっている。
「基礎情報処理」「情報処理」「コンピュータスキルズ」「情報処理」「教育方法・技術論」「制作実習(マルチメディア)」「情報リテラシー」

科目は限定されているが,最終的には結構多くの時間を担当していたような気がする。時間をかけて準備をし,しっかり教えようと意識はしたものの,キャリアのはじめでもあることもあり,どこまでできたのやら。そしてこのときに「教育方法・技術論」を担当したことはあとに大きく生きることになった。

(多分次回へ続く)

ICT活用は,日常的に取り組むことが重要

美濃加茂市伊深小学校を訪問した。(日がたってしまったので記憶が確かではないが)市の小学校は全体で9校,なかには複式学級のところもあるときく。また,外国人児童も多く,大きな課題となっている。伊深小学校は,同市の中で,ICT活用のモデル校となっている。当日公開されたのはプログラミングに関する授業。参観者は児童のプログラミング技術に着目していたかと思うが,私はその授業の内容というよりも,児童がスムーズにタブレットPCを活用していること,教師が何も言わなくても対話的に進めていること,発表が手慣れており,とても上手なことなどに感銘を受けた。もちろんこれらは普段から多くの授業において子どものICT活用が進んでいることの証拠である。

学校全体で算数科を中心に積極的に取り組んでいると聞いたが,むしろ教科学習の中で,どのように取り組んでいるのかに興味を持った。質より量,というのは言いすぎかもしれないが,教育の量的な側面は軽々しく見られるものではない。そうしたことを実感した学校訪問であった。

インタビューの面白さ

今年度から今まで研究という意味では関わりのなかった,ある研究グループに参加させていただいている。今回,この研究グループにおいて,ある方に対するインタビューが行われた。 インタビュイーに関わるライフヒストリーみたいなもので,それ自体が大変興味深かった。いつも一番不思議に思えるのは,その方がだいぶ前にも関わらず,その当時のことを自身のストーリーに乗せて詳細に報告してくださることだ。やっぱりその道のプロだからなのだろう。自分に置き換えてみると,自分がそのような立場になった際に,本当に語れるかどうか・・・その際に何を拠り所にするのかなどを考えながら聞いた(私の場合,自分の職務に置き換えると,その時の職務,研究業績,記録としてこのWebにも残している講演の経験かなと思った)。

また一人の方に対して,数名が訊ねているので,それぞれの見方からより深めるように質問がなされるので,その質問や意味付け自体も大変興味深かった。ちょうど質的データの分析について書籍を読んでいたところだったので,それとも関連をさせながら聞いたりした。インタビュアーが誰かによって,構成される世界も変わってくるよなあ。久しぶりに,研究の奥深さを実感する機会となった。が,論文になるかどうか・・・面白いけど,そこからモノになるかどうかが大事だ。

関西教育ICT展

月単位でいつもカレンダーを見ていると,次の月初めの仕事の存在が見えないというトラップが発覚・・・

8月1日12:00より,関西教育ICT展のパネルディスカッションに司会として登壇をします。タイトルは「ICT活用はじめの一歩と次の一歩」ということで,導入期と発展期の具体的な事例を4名の先生方にお話いただきます。

詳細は,プログラムを。

論文採録

昨年投稿をしていた論文が,長きにわたる格闘の末,無事採録された。

Terashima,K., Nakagawa, H., Kobayashi, Y., & Murai, M. (2019)
Technology Integration Changes over Three Years: Teacher Technology Acceptance in a One to One Tablet PC Integration Across Cities.
“International Journal for Educational Media and Technology” 13(1)
pp.17-26. (2019年7月15日)
online: http://jaems.jp/contents/icomej/icomej.html

本論文は,ある地域に導入された一人一台タブレット端末の活用が3年間かけてどのように進んだか(教師がどのように受け入れていったか)を教師に対する調査をもとにまとめたものである。

日本での教育の取り組みを英語でも発信していくことが重要であると考えている。しかし,それを日本の教育的な文脈がないところにどう伝えていくかについて,特に難しく感じた。このような点から,理論的な文脈についても検討を重ねた。

論文が採録されるまでのプロセスは大変で,特に査読結果に対する修正は,毎日頭を悩ませた。採録まで楽な査読論文は,ひとつとしてない。若い頃は,慣れればマシにはなると思っていたが,残念ながら,変わらない。

時間がない中,すぐにアドバイスをくれた共著者のみなさんと有益なコメントを下さった査読者の方に感謝します。