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今年も続く学校教育ICT推進リーダー研修(もちろんオンラインで)

この3年,大阪市との共同で,学校教育ICT推進リーダー研修を続けてきて,ある程度の形が整った。講義として受講する大学院生を含め,受講生も現職教員のみとなって,やりやすくなった。日程も固まり,さあ今年は少しは楽に・・・と思ったところで今回の事態に巻き込まれた。

夏期集中期間に3日間をとっての実施を想定していたが,そもそも夏休み時期が変わり,しかも,自治体で異なっていることから,昼間からの集中講義として確保できたのは1日のみとなった。ZOOMの活用とはいえ,まさか1日5コマもできるわけないから,3コマにとどめた。

残りの12コマ相当に関して,そもそもみんなが同時刻に集まることはできないので,オンデマンドでやるしかない。内容や予定を色々と調整しながら,Moodle上に教材を構成する形で進めている。

対面との割合が,50%ずつぐらいなら問題はないのだが,1回目から対面もなく,かなりの長い間続けることは,作る方も受ける方も,相当の負担がある。極力ドロップアウトを防ぐため,メッセージを送り続けるなどの工夫をしている。

救いは,この研修の修了生がゲスト講師として教材を作ってくれていること。内容がより現場に近いものになり,それぞれの工夫を凝らしてくださっている。これがなかったら,実現は不可能だったように思う。感謝したい。

ブレイクアウトルーム(グループ)での話し合い

何度か,ZOOMのブレイクアウトルームを活用して話し合いをするということを行っているが,自分の実感としてはまだもっとうまくできるのではないかと思っていて,今の所反省が多い。

ただこの反省というのは,オンラインだからおきているのではなく,私の授業スキルとして,対面でも弱いところであると認識をしている。

いつもよくやっているケースとして,(1)がある。

(1)個人がそれぞれ自分で行った課題を持ち寄る(内容はそれぞれ異なる),それを相互評価する
 ・その場で修正できる良さがある
 ・思っている以上に長い時間を取る必要がある,話者の内容について共通理解するのに時間がかかる
 ・チェックするポイントやルーブリックを明示しておく必要がある

準備する時間に限界があるため,チェックポイントのようなものをなかなか示すことができていない。しかし,これが肝となる。思った以上に時間がかかる,となるとグループあたりの人数を少なくすることになるが,ただでさえ目が届かないところに,さらに目が届かなくなる。

そう思い,(2)の方法もやってみることにした。

(2)ひとつのテーマについて話し合い,ひとつの結論を出す
 ・やることが分かれば,比較的うまく進められる
 ・フォームなどで意見を集約でき,提示しやすい

方法としては,一番無難な方法であると思う。ただ,授業内で行う方法としては良いが,本当に個人に力がつくのかどうか,という疑問が出てくる。個別課題の提出でバランスを取ってコントロールするか,それだけではなく(1)の方法も行うか。おそらくどちらもだろうと思う。

この他に,(3)のような方法も(2)の発展版としてはあるだろう。あまりやったことはないが,教職大学院の授業等では多いかもしれない(今,これを導入する機会がない)。

(3)ひとつのテーマについて話し合い,お互いの意見を整理する(色々と出てくる意見をグループ化)
 ・授業では多いが,学習者のコミュニケーションスキルだけではなく,ICTスキルも必要

これらのグループワークを行うことで,大きな課題として上がってきたことは,ひとつは,グループ内で早く終わったときの対応。議論を深くできずに早く終了するグループが多くなる。通常対面ではそれを見つけて確認し,さらに追い込むことをするのだが,その状況確認が難しく,再度聞くと時間がかかる。やはり指示とポイント提示を明確化することで対応する必要がある。終わったときのための,予備質問も合っても良いかもしれない。

もうひとつは,振り返りの時間をとること。話し合ったきりになってしまって,時間もかかっているので終わりにせざるを得ないということが多くなってしまった。話すだけでまとめた気になってはいけないので,グループのアウトプットを視覚化し,いくつか共有するだけでも少しは違うのかと思う。

とはいえここまで書いてみてやはり思うのは,求められるのはほとんど対面授業で求められることと同じだね・・・。

学習指導要領のコード化

文部科学省にて,教育データの利活用に関する有識者会議というのが開催されたようである。データの蓄積やエビデンスに基づく教育などが議論されるようで,1回目は委員の方からのかなり多彩な意見が出ている。

なるほどいろんな角度からの意見があるなと思って目を通していると,文部科学省から出している資料4-1の5枚目に,データ標準化の効果・メリットとして,「教員養成大学」の欄に,「学習指導要領コードと紐付けた教職科目の設置,研究業績の確認,教職課程認定の簡略化等」とあるのに気がついた。

その動向を今後,注視していかねばなるまいと思った。

オンデマンド授業では確認してくれる人が必要

オンデマンド授業(オンライン授業というと,ZOOMを使った同期的な授業をイメージするのが基本線になっている?ので,ちょっと幅を狭めてみた)では,丁寧に作っていても,思っても見ないところでミスがある。また,自分が思っているように,学習者はやってくれないことがある。

例えば,リンクを貼ったが,違う資料にアクセスしてしまう。録音していたスライド資料が何故か途中で切れている,掲示板に指定して書き込ませようと思っていたことが,スレッドが書き込みごとに順番が変わるのをシミュレーションしていない・・・など。受講者の思考に配慮しながら,作っているはずなのに,単純ミスが頻発してストレスが溜まることが多い(私だけ?)。

これを打開するためには,もう個人の努力では不可能だと気がついた。結局は誰かにやってもらって,形成的評価を通して改善するしかない。それが無駄がない。自分でやってみてもわかっているつもりなので,他人の目が必要。

対面だとすぐに修正ができるが,オンデマンドは気づかないと修正できない。ちょっとしたミスがかんたんに可視化される。対面以上に,授業実施能力がすごく問われるわ。あーしんど。

エビデンスに基づいた学校教育の改善に向けた実証事業

文部科学省から,以下のようなサイトが公開されている。学校にある各種データを眠らせず,効果的に活用していくことが目指されたものであると理解をしている。

エビデンスに基づいた学校教育の改善に向けた実証事業

数日前に公開されたと思うが,特にここまで目を通していなかった。今回アクセスしてみると,大阪市の取り組みに関するパンフレットが掲載されていた。わかりやすいと思うので,ご覧頂きたい。

私はこの大阪市の取り組みに関して,ここ2,3年会議に参加させていただき,モデル校数校の取組事例をうかがったり,取組事例を共有するワークショップのコーディネートなどを行った。

先日,大阪市がこの取組の成果を公開するために,ビデオ収録を行った。近く市内の学校では視聴可能になると聞いている。私も少しだけコメントをしている。この取組は,近く市内の多くのところで展開される予定であると聞いている。