「仕事」カテゴリーアーカイブ

ICT活用は,日常的に取り組むことが重要

美濃加茂市伊深小学校を訪問した。(日がたってしまったので記憶が確かではないが)市の小学校は全体で9校,なかには複式学級のところもあるときく。また,外国人児童も多く,大きな課題となっている。伊深小学校は,同市の中で,ICT活用のモデル校となっている。当日公開されたのはプログラミングに関する授業。参観者は児童のプログラミング技術に着目していたかと思うが,私はその授業の内容というよりも,児童がスムーズにタブレットPCを活用していること,教師が何も言わなくても対話的に進めていること,発表が手慣れており,とても上手なことなどに感銘を受けた。もちろんこれらは普段から多くの授業において子どものICT活用が進んでいることの証拠である。

学校全体で算数科を中心に積極的に取り組んでいると聞いたが,むしろ教科学習の中で,どのように取り組んでいるのかに興味を持った。質より量,というのは言いすぎかもしれないが,教育の量的な側面は軽々しく見られるものではない。そうしたことを実感した学校訪問であった。

インタビューの面白さ

今年度から今まで研究という意味では関わりのなかった,ある研究グループに参加させていただいている。今回,この研究グループにおいて,ある方に対するインタビューが行われた。 インタビュイーに関わるライフヒストリーみたいなもので,それ自体が大変興味深かった。いつも一番不思議に思えるのは,その方がだいぶ前にも関わらず,その当時のことを自身のストーリーに乗せて詳細に報告してくださることだ。やっぱりその道のプロだからなのだろう。自分に置き換えてみると,自分がそのような立場になった際に,本当に語れるかどうか・・・その際に何を拠り所にするのかなどを考えながら聞いた(私の場合,自分の職務に置き換えると,その時の職務,研究業績,記録としてこのWebにも残している講演の経験かなと思った)。

また一人の方に対して,数名が訊ねているので,それぞれの見方からより深めるように質問がなされるので,その質問や意味付け自体も大変興味深かった。ちょうど質的データの分析について書籍を読んでいたところだったので,それとも関連をさせながら聞いたりした。インタビュアーが誰かによって,構成される世界も変わってくるよなあ。久しぶりに,研究の奥深さを実感する機会となった。が,論文になるかどうか・・・面白いけど,そこからモノになるかどうかが大事だ。

関西教育ICT展

月単位でいつもカレンダーを見ていると,次の月初めの仕事の存在が見えないというトラップが発覚・・・

8月1日12:00より,関西教育ICT展のパネルディスカッションに司会として登壇をします。タイトルは「ICT活用はじめの一歩と次の一歩」ということで,導入期と発展期の具体的な事例を4名の先生方にお話いただきます。

詳細は,プログラムを。

論文採録

昨年投稿をしていた論文が,長きにわたる格闘の末,無事採録された。

Terashima,K., Nakagawa, H., Kobayashi, Y., & Murai, M. (2019)
Technology Integration Changes over Three Years: Teacher Technology Acceptance in a One to One Tablet PC Integration Across Cities.
“International Journal for Educational Media and Technology” 13(1)
pp.17-26. (2019年7月15日)
online: http://jaems.jp/contents/icomej/icomej.html

本論文は,ある地域に導入された一人一台タブレット端末の活用が3年間かけてどのように進んだか(教師がどのように受け入れていったか)を教師に対する調査をもとにまとめたものである。

日本での教育の取り組みを英語でも発信していくことが重要であると考えている。しかし,それを日本の教育的な文脈がないところにどう伝えていくかについて,特に難しく感じた。このような点から,理論的な文脈についても検討を重ねた。

論文が採録されるまでのプロセスは大変で,特に査読結果に対する修正は,毎日頭を悩ませた。採録まで楽な査読論文は,ひとつとしてない。若い頃は,慣れればマシにはなると思っていたが,残念ながら,変わらない。

時間がない中,すぐにアドバイスをくれた共著者のみなさんと有益なコメントを下さった査読者の方に感謝します。

「長」の名のつく仕事も難しい

先日,日本教育工学会の総会,理事会等が実施され,これまで長らく務めた大会企画委員会委員長を退任し,新たに研究会委員長に就任することになった。

大阪に来た頃ぐらいだろうか,近年職場内外でこのように「長」を担当することが出てきた。やってみると,今までの悩みとは異なる悩みがいっぱい出てくるなあと思いながら,毎日を過ごしている。簡単な仕事はない。それでもなお,基本は「ありがとう」と「ごめんなさい」といういうことも実感しつつある。

さて,これから大会企画委員会としての最後の全国大会があると同時に,新しい研究会の仕事も把握しなければいけない。もちろん,教育工学会以外の業務もある。数カ月はそれを乗り切ることに,苦労しそうだ。