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担当授業を振り返って(3)

予想通り?その後記事は途絶え,年が明けてしまった(しかも半月たっている)。

話の続きは,第3期となる。2008年度以降となる。この2008年度から,長崎大学では教職大学院が立ち上がり,私は専任教員の一人となった。新規には,以下の科目を担当するようになった。いわゆる情報から教育関連のものにシフトしたのがこのときであった。

学部
「ICT教育法」「情報社会と科学」「教職実践演習」(第2期か第3期で一瞬「情報科教育法」を1年担当)
「教育工学/教育方法学」「教育方法学」(非常勤)
大学院
「教育の方法と評価」「授業研究の理論と実際」「ICT活用実践」「学校実習」「実践課題研究」「インストラクショナルデザインとマイクロティーチング」

他にもあったかもしれないが,記録には残っていない。一見,科目は少ないのだが,第2期に取り組んだものの多くは継続をしているうえで第3期の科目を担当している。そして程なく学部も改組され,小学校教育コースにICT活用実践専攻というものが創設され,そのメンバーとして講義も取り組んだ。

大学院が主であったが,例えば,「教育の方法と評価」と言っても,IとIIという科目があり,Iがストレートマスター,IIが現職教員対象の科目であった。加えて,途中からIが(初等)と(中等)という講義にわかれ,一つの名前で週に4回行っていたものもあった。講義準備もままならず,毎週どのように進めるか思案・・・いや思案する暇もなかったかもしれない。今となってみると,よく頑張ったと思う。科目が少しずつ増えながら,2014年まで続いて異動をすることになった。第2,3期に担当していた科目はその後,3名の先生方に受け継がれていくことになった。

それにしても,振り返ってみるとよく頑張ったと思う。ある意味,授業者としての幅を広げてくれた時期であった。

(次回へ続く)

担当授業を振り返って(2)

前回第1期は,非常勤時代であった。2005年に,長崎大学に採用され,専任教員として授業を担当することになった。そのときに担当していた科目を見ると,以下のような感じであった。2007年度いっぱいまでが第2期にあたる。

「マルチメディア情報処理」
「コンピュータネットワーク入門」「CG基礎」
「メディア論」「マルチメディア論」「情報メディア論」
「認知科学」
「教育方法・技術論」「ゼミナール」
「総合演習」
「情報処理入門」
「卒業研究」「専門ゼミ」
「学校教育危機管理論」

大学院
「マルチメディア演習」「マルチメディア特論」「教材開発」
「情報学特論」「情報学演習」

一言でいうと,「情報の先生」として認識されていた時期である。情報科の免許に関する科目,ゼロ免の情報メディアコースに関する科目が中心であった。講座は人間発達というところに所属しており,周りは教育学の先生らに囲まれていた。教育方法も担当の経験があったので,その流れで,教育方法も担当していた,ということになる。

確か2年目ぐらいから,担当科目が多くなり,苦労をした記憶がある。今を振り返ってみると,情報の教科専門としての採用であったが,情報の教科書などで取り上げられていることを参考に授業を行っていた。

苦労をしたのは,「認知科学」。なぜ担当することになったのだったっけ・・・。これだけはさすがに,少しだけ担当したあと,非常勤をお願いした(が,お願いしたその先生は,長崎大学に採用されたので,ちょうどよかったという偶然もありだった)。とにかく毎回の授業を回すのに必死であった。(次回に続く)

JSET2019秋季全国大会

日本教育工学会2019年秋季全国大会は,自分にとって特に思い出深い大会となった。 年間1回,3日間の大会について,2日間☓2回にした初めての大会である。大学ではない会場での実施の方針を立て,多くの会場を探したり,担当の方に相談をしたりした。今回の会場に初めて訪問した際は,ひとりで訪問をしている。会場を担当していただいた実行委員会の先生方は,準備にかなり苦労されたと思う。本当に感謝を申し上げたい。

国際シンポジウムについても,Susan先生の受け入れ対応などをおこなった。コーディネーターの望月先生,根本先生には大変なご負担をおかけした。途中から,大会企画委員会の古田先生にほとんどを取りまとめていただき,感謝しかない。当日はいち聴衆者としてみていたが,大変勉強になるシンポとなった。

あと,今回こんなことが重なると思っていなかったのだが,学会の論文賞をいただくことになった。今回のテーマで賞を取ることになるとは思わなかった。以前採録になったときには,いいものができたと思って時任くんと二人で飲んだのは結構前。多くの方に評価されて素直に嬉しい。これを機会に目を通してくれる人が増えるといいなと思う。

大会企画委員会委員長を6月まで担当し,今回終了までは同じように続けようとは思ったが,メール等連絡が遅れがちで,当時副委員長で現委員長の姫野先生を中心に相当なご迷惑をおかけした。結果,台風の脅威に怯えてこともあったが,とてもよい大会が開催された。 本学会の出席に関しては本来大学業務があったものの,職場も理解もえることができた。みなさんに感謝します。 ようやく,今度からは一会員としての参加となる。大会企画委員会,8年だったかな,よく務めたものだ・・・。

現場との距離

最近事務の方からも「あの人は研究をやっているのか?」と心配されているので,たまには研究についても触れてみたい。

先日,後輩研究者に研究の中身について,提案をしたところ,「現場に近すぎます」と言われた。それは裏を返せば,「ちゃんとした理論があるのか?」ということになるかと思う。そうです。確かにそのとおり。結構反省をしました。ということで,その事も含め,少し考え直すことにした。

実は普段も,自分でやりながら,自分にこのことを投げかけていることがよくある。理論あらへんやん,みたいなこと。「理論と実践の往還」とはよく言うのだけれど,自分としては現場の状況をくみ取って,こうだからという明快なロジックを組み立てて,その対応方策を論じなければいけない。この「状況」がほんとに多くのところで当てはまるのか,なぜその対策か,というのは説明できないといけないのだろう。

加えて,私が対象とする教育の現場は,様々なレベルがあることも忘れてはならない。最近,私も外部の人間として,学校に行くだけではなく,教育委員会等で,政策に対して意見を求められたりもするようになった。ここもまた現場とはいえ,実際の学校とは論理が異なる。

様々なレベルを越えて,どちらの状況も知りながら,あるところで提案したものが,適用先でうまく行っているのか,何が問題なのか,実際に目で見なければいけない。それを数ヶ月前,あるところで聞き,自分も意識しないとなと思った。

研究ー現場という横軸,教育現場の縦軸,いずれの場所にも立ち,その場なりのアクションができる,ということが重要なのだろう。

クラスごとで結果が異なる教育実践研究ー結果をよく吟味しよう

教職大学院の大学院生(主としてストレートマスター)が実習で,ある単元や授業の実施を学校から任せていただく。中・高等学校で授業を行う大学院生は,同じ授業に数回取り組むことが多い。例えば任された時間が,3時間の授業で,1組から5組まであったとすれば,15時間授業を実施するーそんなケースにこれまで接してきた。

そこでセオリー通りに,事前と事後にアンケートをとり,評価をすると,こんなケースが出てくる。「1組と2組で結果が全く異なります」。例えば1組では仮説どおり統計的な有意差ありの肯定的評価であったが,2組では有意差が認められないどころか,逆に評価が下がっているなど。こうなってくるとどう解釈するかが実に悩ましい。

そうなったときはやはりまずはきちんと振り返ってみることである。「実は最後の時間の直前はプールであった」「教科担当の先生が担当のクラス」,あげくは「この日のこのクラスはテラシマ先生が来たから」とまで言われたことがある(行かんかったほうがよかったんかい!)。本当かどうかわからない。でも解釈は必要である。人間を対象に進めている教育実践研究は改めて,このようなことは起こりうることだろうという前提を共有したい。

もちろん,振り返る際には,できるだけ客観的な情報はほしい。先の例であれば,では3,4,5組はどうであったのかという結果があるだけで,見え方がまたずいぶん異なるのではないかと思う。このよくあるケース,私も評価に関わったり,実践研究論文の査読に関わることがあるが,こうした特性を忘れてはならないと思う。